
↑一太知事が疑惑献金の返還宣言を決断した端緒のひとつとなった政治家のカネのデータベースの整備を目指す「(一社)政策推進機構」が展開中のクラウドファンディング。出典:政策推進機構HP↑
■当会が、6月29日にブログ記事(次のURL参照)で指摘していた一太知事と桐生市新庁舎建設を巡り逮捕者を出した2社との癒着を示す献金について、一太知事が7月10日の会見で、「総額86万円を返還する」と公言しました。さっそく、報道記事を見てみましょう。
○2025年06月29日:【一太県政】桐生市新庁舎入札妨害事件から見えてくる政治家の秘書についての考察↓
https://ogawakenpg.hatenablog.com/entry/2025/06/29/215111
**********FM群馬2025年07月10日
群馬県の山本知事 桐生市入札妨害で役員等起訴された2社代表からの個人献金等 総額86万円を返還へ
桐生市役所の新庁舎建設工事をめぐる入札妨害事件をめぐり、群馬県の山本一太知事は自身の政治団体が、営業部長や役員が起訴された関東建設工業とグンエイの代表から過去に個人献金などを受けたことが判明したとして、総額86万円を返金する考えを示しました。10日の定例記者会見で明らかにしたものです。
自身の政治団体の政治資金収支報告書を確認したところ、2022年度から2024度にかけて関東建設工業とグンエイの代表者からそれぞれ年10万円=あわせて60万円の個人献金があったほか、グンエイが政治資金パーティ券をあわせて26万円分購入していたということです。山本知事は「収入に違法性はないが、道義的観点から返還するのが適切と判断した」として、総額86万円を返金する考えを示しました。
この事件で県議の相沢崇文容疑者と関東建設工業の営業部長、グンエイの役員のあわせて3人が、公契約関係競売入札妨害の罪で起訴されています。山本知事は3人の起訴について「あってはならないことだ。改めて県としても重く受けとめたい」と話しました。
**********上毛新聞2025年7月10日16:38
【速報】群馬・桐生市の入札妨害事件を受けて山本一太知事 関東建設工業、グンエイからの個人献金など計86万円返還 「道義的に判断」
群馬県桐生市の入札妨害事件を受け、山本一太知事は10日の定例会見で、幹部が逮捕された関東建設工業、グンエイ(ともに太田市)の代表者らから過去に受けていた個人献金と政治資金パーティー券の収入計86万円を返還すると発表した。返還対象は桐生市役所新庁舎建設の入札が行われた2022年度以降の収入。これらの収入に違法性は一切ないとした上で「道義的な観点から返還するのが適切と判断した」と説明した。
自身が代表を務める政治資金管理団体の政治資金収支報告書を確認したところ、個人献金は、関東建設とグンエイの両社長から24年度までの3年間にそれぞれ年10万円を受けていたと説明した。このほかグンエイからは3年間で計26万円分のパーティー券を購入してもらっていたとした。
山本知事は「企業献金を悪だとは考えていない。しかし政治家は疑念を持たれること自体を避けなければならない」と述べた。群馬県として7月1日から2026年6月末までの12カ月間、関東建設工業とグンエイを指名停止措置にしており、「かなり重い措置をしている企業のトップから献金をもらうことは適切ではないと判断した」と説明した。
事件を巡っては、相沢崇文県議のほか関東建設工業の営業部長とグンエイ役員の計3人が起訴された。
**********毎日新聞2025年7月11日
桐生市入札妨害 知事「個人献金受けた」 2社から86万円 /群馬
桐生市役所の建て替え工事を巡り、公契約関係競売入札妨害罪で県議と建設会社の幹部ら3人が起訴された事件を受け、山本一太知事は10日の記者会見で、幹部が起訴された関東建設工業(太田市)とグンエイ(同)の社長から個人献金を受けていたと明らかにした。グンエイからはパーティー券収入もあったといい、計86万円を返還するという。
山本知事の説明によると、返還するのは、桐生市の新庁舎建設工事の入札が行われた2022~24年度に受けた個人献金とパーティー券収入の計86万円。個人献金は2社の社長から年10万円を受け、3年間で計60万円。グンエイからのパーティー券収入は22、23年度に各10万円、24年度は6万円で計26万円あったという。山本知事は「違法性はないが、道義的な観点から返還するのが適切と判断した。できるだけ早く返した…
**********
■この報道記事の元となったのは、7月10日の一太知事による定例記者会見です。
**********群馬県HP 2025年7月10日
令和7年度第13回定例記者会見要旨(7月10日)
■日時 令和7年7月10日(木曜日)14時01分~15時04分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等14人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

20250710山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>
https://www.youtube.com/watch?v=QKE3o0wBXFU
■知事冒頭発言
(前略)
5.知事からの報告
最後に私から、会見の冒頭ですが、県民の皆さんにご報告があります。昨日の9日、桐生市役所の新庁舎建設工事をめぐって、公正な入札手続きを妨害したとして、桐生市選出の相沢県議、それから関東建設工業株式会社の営業部長、それから株式会社グンエイの役員の3名が起訴されました。なお、グンエイの社長については不起訴処分となりました。この事件に関連して、私が代表を務める資金管理団体「一伸会」のですね、政治資金収支報告書をあらためて確認させていただきました。その結果、関東建設工業株式会社と株式会社グンエイの代表者からですね、個人献金を受けていたこと。それから、株式会社グンエイからは、政治資金パーティー券の購入があったことが判明いたしました。このため、いま申し上げた収入については返還することといたしました。返還対象はですね、桐生市役所新庁舎の入札が行われた令和4年度以降の個人献金と、それからパーティー券収入ということになります。
詳細を申し上げます。まず個人献金については、関東建設工業の高橋社長とグンエイの蓮沼社長からですね、令和4年度から令和6年度までの3年間、それぞれ年10万円の個人献金をいただいておりました。このため60万円を返還いたします。これらについては、群馬県の選挙管理委員会に提出した政治資金収支報告書に記載してあるとおりの金額となります。また、株式会社グンエイにはですね、パーティー券を購入していただいておりました。令和4年度、令和5年度が各10万円、令和6年度が6万円でした。このため26万円を返還いたします。個人献金とパーティー券収入を合わせた合計の返還金額は86万円ということになります。なお、これらの個人献金とパーティー券購入による収入については、いずれも違法性は一切ございません。しかしながら、道義的な観点から返還するのが適切だというふうに判断をいたしました。この会見で何度も申し上げているとおりですね、私は企業献金あるいは献金そのものが悪だとは考えておりません。しかしながら、何度も言っているように「李下に冠を正さず」という言葉があるようにですね、政治家は疑念を持たれること自体を避けなければならないと思っています。県民の皆さんから寄せられた信頼というものを、決して裏切らないようにですね、常に襟を正して、知事としてもですね、お天道様の下でできないことはやらないと。この政治信条はこれからも貫いてまいりたいと考えています。
それから最後に、もう1点、この度、7月31日の木曜日の16時からホテル1-2-3前橋マーキュリーで、知事としての今後の方針を表明する、後援会の全体戦略会議を開催することといたしました。この点、ご報告をさせていただきます。ここで、次の知事選挙に3選を目指して、出馬するかどうかということを発表したいというふうに思っています。何度も申し上げているとおりですね、現在で言うと6対4ぐらいということなので、ぎりぎりまで考えますから、ぜひメディアの皆さん、先走りするようなことがないように、ぎりぎりまで考えて決めたいということだけ申し上げておきたいと思います。ということで、今日は比較的最初のプレゼンの項目が少なかったんですが、私からは以上です。皆さんから何かご質問があればお受けしたいと思います。
■質疑応答
- 桐生市の新庁舎建設を巡る入札妨害事件について
 
(記者)
案件外からになりますが、まず桐生市発注の新庁舎工事を巡る事件で、埼玉地検は昨日、知事もおっしゃったとおり、公契約関係競売入札妨害の容疑で逮捕された3人を起訴しました。まず、受け止めを教えてください。
(知事)
最初にこの事件が発生したときから申し上げているとおりですね、あってはならないことだと思っています。これで改めてこの問題に関して、グンエイの社長は不起訴ということですけど、残りの方々が起訴された。これは改めて県としても、県庁の事件でありませんけれども、これ改めて県としても重く受け止めたいと思っています。
いい機会なんで一言申し上げておくとですね、今回、現職県議をはじめとする企業の役員4人が逮捕されたと。でね、今、このうち3人が起訴されたということなんですけれども、起訴されてもね、実質的にというか、一応まず推定無罪じゃないですか、判決が出るまでは。だけど、何かね、推定無罪だから、対応が必要ないみたいな話というのはもちろん通用しないということなんですよね。そもそも、今回起訴されたということで、重く受け止めなければいけないんですが、現職の県議とか、やっぱり企業関係者が逮捕されるということ自体がですね、これは非常に大きなインパクトを社会に与えるということだと思うんですよね。私は何度でも言うように、県民は今回のことについて、口には出さなくても、本当に怒っていますので、だからこういうときは、やはりしっかりこういう事実を受け止めて、もちろん自民党県議団の方でも、リーダーである金井幹事長が、まずはお詫びをし、また井下議長もお詫びの声明を出しているということなんですけれども、やっぱりですね、これも県議会とか県議団とか皆さんがお決めになることなんですけれども、人は言葉だけでは信用しませんから、今日さっきの話じゃないんですけれども、やっぱり本当に襟を正そうとしている、本当に反省して、対策を打ち出そうとしているという行動で示さないとですね、実は有権者の不信というのは、私は拭えないだろうと思っています。後でまたご質問もあるような、一応事前通告を受けているんですが、いろいろ不注意の発言もあったりして、今、参議院選挙の最中ですよね。私は何度も言いますが、この群馬県を巻き込んだ事件は、今度の参議院選挙にですね、大きな影響を与えると思っています。清水候補が頑張っておられるんで、その点本当に気の毒だと思いますけど、これはもう無党派層に対しては非常にマイナスを与えていると思っているので、ここはちゃんと受け止めてですね、やはりいろんな対応を考えられたらいいんじゃないかなと私は感じております。
最後に言いますが、こういうことが群馬県では絶対起こらないように、庁議でも言ったし、あるいはその少し前に総務部長の名前で、各部局に綱紀粛正っていいますかね、促すみたいな文書も出していますけれども、くれぐれもこういう構図ができないように、県庁職員を守っていかなければいけないし、間違っても県庁の幹部がこういうことをしないように、もちろん100%信頼していますが、これからもこの知事の透明性を貫くという姿勢を強調していきたいなと思っています。
- 山本知事への個人献金の返金について
 
(記者)
関連で、知事、先ほどご説明いただいたとおり、パーティー券収入と個人献金の合計で86万円返金されるということですけど、手続き的には、どういうふうに返金されるのでしょうか。
(知事)
手続きは、これはいろいろまた相手もあることなので、いろいろあるかもしれませんけれども、少なくとも現段階で、我々としては、私としては、ちゃんと返金するというところをはっきり決めましたので、行動に移していきたいと。その後の手続きは皆さんの方がご存じかもしれませんが、どうやって返金するかというのはそこから考えればいいんであって、相手方の一応了解も得てやるのかどうか分かりませんけど、少なくとも政治家としてこれは返すということを決めました。それだけ今日発表させていただきたいと思います。
(記者)
となると、まだその返金の目処などは、特に立っていない・・・
(知事)
目処というか、できるだけ早く返したいと思います。それに対して必要な手続きもあると思うんで、それもできる限りやらせていただきたいと思っています。
(中略)
- 桐生市の新庁舎建設を巡る入札妨害事件について
 
(記者)
まず、先ほどもありました桐生の事件の関係なんですけれども、86万円の返金をこのタイミングで決められた理由を教えていただきたいのと、企業献金に関してはですね、関東建設工業、グンエイから、主に自民党の政党支部を中心となって、多額の額が寄附されているわけですけれども、これは知事ではありませんが、今後の対応をどうしたらいいと思いますか。
(知事)
まずですね、今、返金しようと決めたこの方針いろいろと考えてみたんですけれども、基本的に、この額を返金しようと決めたのは2つ理由があって、1つは、やっぱりどこまでもさかのぼるということはできないですよね。この事件がいつ発生したのかということを考えたのと、あとね、選管(※総務省所管団体のため正しくは総務省)から確認できるのが3年までなんです。だからたぶん保管義務が3年なので、それより先は選管に確認できないので、正確な数字が分からない。だからそれはやっぱり無理だろうということで、今分かっている、選管に一応その数字を確認して分かる範囲で、今言ったのが最もおそらく理屈が合うんじゃないかということで、この額を返還させていただくということを決めました。それで、また記者さんから前回も少し(質問が)あったんですけど、言っておくとですね、これは政治家としての判断なので、他の方々でも例えば、関東建設工業とかグンエイから献金をいただいている方もいると思うんですが、それは別にその方々が判断すればいいことであって、これを何か自分が返金して他の人もやるべきだということはもう全く思っていません。それはもう政治家としてのそれぞれの判断で、私はやっぱりけじめが必要だと思っています。何で決めたのかということで言えばですね、まず今回のことは、社会的にも大きなインパクトがあって、県として、関東建設工業とグンエイに対して、1年間の指名停止を決めているわけですよね。県として1年間の指名停止というかなり重い措置をしている企業に対して、その企業のトップからやはり献金をもらうということは、これは適切ではないということで判断をいたしました。今言った金額になった理由は、先ほど申し上げたとおりです。それから、この間「ReHacQ(リハック)」を見ていてすごく驚いたんですけど、友達から連絡が来て、もう「ReHacQ」で、記者さんが「ReHacQ」の西田さんに取材して、結構他の新聞に先駆けて、結構踏み込んだ記事を書かれていたのを覚えているんですけど、これ「ReHacQ」の番組見たときに前のね、もう300万回ぐらい行っていると思いますが、西田さんは、もう地方までやるっておっしゃってもう宣言していたから、間違いなく地方の首長とか議会にも来るってことは分かっていたんですが、正直言ってまず群馬県が最初だったということは驚きました。こういうのってやっぱり話題性のあるところからやるじゃないですか。分からないですよ。例えば北海道とか、沖縄とか、あるいは兵庫とか、こういうところから行くのかと思ったけど、群馬県からになったと。これは、やっぱりどう考えても今回の事件が起きて、ある意味でいうと企業献金と、受け取る議員の関係を考える上で最もタイムリーで象徴的だったということなんだと思うんですよね。あの番組、結構20万回ぐらい、あんなマニアックな話ですけど今20万回ぐらい回っているんで、結局30万回ぐらい最後行くと思うんですけどね、やっぱり初めて地方議会の議員の実態、政治資金の実態が表に出たということでいうと、かなり私にとってはですよ、衝撃的でした。それで、ここでもちょっと言ったかどうか分からないんですけど、企業献金は悪だとは思っていません。例えば、あの番組の中で、献金をもらっている県議の人たちのランキングじゃないけど、こういう何かこうランキングみたいなものが出ていたんですけど、例えば献金をどっちかというと多くもらっている県議の中でも、本当に真面目にバランスを持った政治活動をやっている人っているので、別に企業から献金を集めるということはルールに従ってみんな県議の人たちはやっているので、それ自体は別に私は批判するつもりもないし、あのランキングを見て、上の方にあるから不透明なことをしているということでは決してないということは申し上げた上でですね、でもねやっぱりバランスってあると思うんですよ、何度も言うように。今回の相沢県議の話もそうだけど、やっぱりね、もうここで言いますけど関東建設工業からの献金がものすごく、ずば抜けて大きいわけじゃないですか。こういうのは、やっぱり本当に何か「ReHacQ」で出てきたものを生かしてね、気をつけられた方がいいんじゃないかと。むしろ私はこうやって県議会もちゃんと政治資金を透明化することによって、真面目に活動してる人たちをね、守るということになると思うんですよね。だからそれは、もちろんいろいろ県議会全体でお考えになればいいということだと思いますが、私はそう思います。それからもう1つ、きっと記者さんもあの番組を観たと思うんですけどね、都議会議員が出てきたじゃないですか。この間の選挙では落選されて、今はまだ都議会議員という方でおそらくこの方は改革派なんだと思うんですよね。何か知らないけどこの番組の中で、都議会の今の幹事長か何かに相談して、これはもうびっくりしましたけど地方議員って、5万円以下出さなくていいわけでしょう、領収書も。これ結構びっくりしましたよね。普通の企業だったら考えられない。だから例えば20万だって4つに分ければ出さなくていいわけじゃないですか。だから、こういうのはやっぱりね、ちゃんと実は領収書も取ってあるってこの人が言っていたので、聞いていたんだけど、じゃあ何で自分で出さないのかなと。まず最初に出せばいいじゃないですか、この都議が。前都議にもうすぐなるんですかね。この人だから申し訳ないけど、まずは自分で領収書もあるというならば、全部ぜひ率先してですね、オープンにするべきだと思います。じゃなかったら全然説得力ないなと思って聞いていました。私一応西田さんの仕組みを聞いて、ずっと私が政治資金収支報告書のデータベースをつく作るべきだと。つまり、実質的には情報公開とか言いながら、一般の人は分からない政治資金規正法の仕組みなんだから、直した方がいいって言っていたので、こういうヒーローが出てきたんで、バーンと公開しましたよね。うちの担当秘書にも聞いて大丈夫ですということで、思っていたら、住所変更2回ぐらいしている人が追いかけられなくて、全部フォローできなかったから、ちゃんとFAXには書いているんですけど、共同通信かなんかがあちこち調べる中で、私よりもずっと多い人もいたらしいんですけど、ああこんなことがあったのかと思って、ちゃんとお詫びをして、理由を説明して訂正したんですけど、やっぱりね、こうやって山本一太の政治資金を全部西田システムで公開するということにはね、当然リスクがあるわけですよ、政敵だっているし。だからそういうことをちゃんと自らやらないと、まさにこの都議会議員の方が象徴的なんですけど、やっぱり説得力ない。だから、じゃあこれから政治資金の仕組みを良くして、分かりやすくしていきましょうとか、こんなことがあったから申し訳ありませんって言ってもね、人は信じないんですよ。だからそれに対して、ここまで踏み込んでちゃんと情報公開していきますみたいなものがないといけないんじゃないかなと思いながら、本当典型的な、なんかね、この人がこれからそうすれば、ちょっと今のを訂正して「ご立派だった」って言うつもりですけど、私は領収書持っていますと、何か知らないけど偉い人に話し合ってみんなでできるんじゃないかとか、何言っているんだこの人という感じですよね。ぜひこの人には率先してですね、5万円以下全部領収書もいらない支出取ってあるとおっしゃっているんだから、ぜひ公開してもらいたいなと思います。それから、非常にこの番組で、ある意味恐ろしいなと思ったのは、全部やるって言っていたからね。これから群馬県を皮切りにもう定期的に各都道府県やっていくって言っているから、県議、それからあとね首長、おそらく知事とか市長でしょう。それからあと大きな市については市議会もやると。普通できないですよね。普通の人はとても時間がかかって。天才だから。それでたぶん、だからこれをどんどんどんどんやっていくということをよく頭に置いて、何度も言っているように、今まではほとんど有権者の関心が低かった地方議会にも、これから厳しい目が注がれるということを考えてですね、これ群馬県だけじゃないと思うんですけれども、知事もそうですし、地方の議会もそうですし、そこを頭に置いて、新しいやっぱり政治文化というものをつくっていく必要があるなということを、この番組を見て強く感じました。すみません余分なコメントもいっぱい入っていたんですけど、そういうことです。
(記者)
また事件に関係してなんですけど、桐生市の森山副市長が辞任をされました。一方で、相沢さんはですね、起訴されて刑事被告人となったわけですけれども、まだ県議の職に就かれています。その判断についてそれぞれご感想があれば。
(知事)
それはいつも言うように、政治家の出処進退っていうのはご本人が決めることで、相沢県議はそういう選択をしたということだと思うんですよね。これをまたどういう形で、いろんな対応を求めていくかっていうのは、これはもう自民党県議団のご判断なので、私がとやかく言うつもりはありません。それぞれの方々がやっぱり判断すればいいと。もう1つだけ言っておきますが、有権者はとても今回のことに怒っています。それが参議院選挙に大きな影響を、これから2週間の間に及ぼすという政治家の直感があることだけは、ここで皆さんに申し上げておきたいと思います。
(中略)
(記者)
先ほど県の建設業協会の青柳さんと懇談をなさっていらっしゃったんでしょうか、午前中。
(知事)
あの懇談じゃなくて、「群馬パーセントフォーアート」推進会議の委員になっていただいているんで。
(記者)
そうですか。その時に、桐生の事件ですとか、返金の話もなさったんでしょうか。
(知事)
そんな話はしてません。今、記者さんいいこと言っていただいたんですけどね。今度の事件が何で罪深いかっていうと、1つは群馬県議会のイメージを徹底的に悪くしたっていうことと、県民の政治不信をすごく増幅させたっていうのがあるんですよ。もう1つは、公共事業が悪いわけじゃないんで、公共事業を真面目にちゃんとルールを守って担っている人たちは、本当に大勢いるわけじゃないですか。このことによって、また何か公共事業のイメージが悪くなるっていうのは、とっても罪深いと思っているんで。そのことはだから、いつもいろんなところでこの話はずっと言及しているんですね。必ずどこに行ってもまずこの話で、こういう政治文化から抜け出さなきゃって話をするときに言っているのは、公共事業が悪いわけじゃないと。ほとんどの人たちは、ちゃんと真面目にルールを守って頑張ってくれているんだっていう話をしているので。
■知事メッセージ
ということで今日はですね、やはり参議院選挙の展望みたいな、他の知事会見ではあまり出てこない質問、いつものとおりなんですけれども、それからやはり今回の事件、桐生の新庁舎の建設をめぐって、公正な入札を妨害したっていうことで、現職の県議を含む4人の方が逮捕されたと。とにかくそのうちの3人が起訴されたっていうことで、そういう質問が一番多かったんですけれども。あらためて皆さんに申し上げますが、私は知事としてこの事件を非常に深刻に捉えております。これは前の会見でも言ったんですけれども、今回、相沢県議っていうですね、個人的には非常に買っていたっていうか、これから群馬県を支えていくんじゃないかと思っていた県議が、こういうことに巻き込まれたということについては個人的には非常に残念なんですが。こういうことは必ず起こると思っていたんですね。知事になってから、やっぱり群馬県の、この地方に残っている利権構造みたいなもの、この危うさっていうのはあちこちで警鐘を鳴らしていたんで、ある意味これは必然だったというふうに思っています。こういうことは、この根本の政治文化を変えないとですね、皆さん何度も起こるんですよ。群馬県庁では起こってないんですけど、3年間でね、ここでも言いましたが、県都前橋の副市長が逮捕されて、藤岡の現職副市長が逮捕されて、桐生の副市長がどうなるか分かりませんけど、ずっと事情聴取でしょ。現職の県議でしょ。でね、こういうところないですよ、他には。でもこれは群馬県だけじゃなくて、やっぱり地方に残るね、ある意味でいうと、古い政治文化、利権構造なんですよね。これはやっぱり知事としても今度の事件は、他人事ではないと思っていますので、しっかり受け止めて、襟を正していきたいと思いますが。まだ、この7月31日の後援会、合同戦略会議まで、3選を目指して出馬するかっていうことは最終的な判断はしませんし、まだ決まっていないんで、メディアの皆さんに何度も言いますが、絶対先走らないでいただきたいと思います。万が一、ここから考えてね、本当にやるってことになったら、これは古い政治文化の払拭みたいなものも、県のトップとしては掲げなきゃいけないかなと思うぐらい、実は危機感を持っているということは皆さんに申し上げたいと思います。それからここで記者の皆さんからいろいろご質問があったときにも言ったんですけれども、これで終わればいいですよ、皆さん。この事件でおしまいみたいになればいいですよ。私はここで終わるとは思っていません。例えば、西田さんグループが、群馬県の県議会議員の政治資金の流れを初めて、これを法的に得られる情報をうまく整理することによって発表したわけですよね、誰でも見られる形で。これずっとたぶん広がっていくってことを考えると、他にも例えばこれは政治活動費だけじゃなくて、いわゆるいろんな県議会に提供されている資金の流れも調べるとか言っていましたから。まだ、こういう余波っていうの私は続くと思います。この事件が広がらなかったとしてもですね、これだけメディアから注目されて、いろんなところから、いろんな人が入ってきて調べているっていうことは、選挙が終わるとですね、相当群馬県のこの体制、体質が攻撃される恐れがあるということは、ちょっと県民の皆さんに申し上げておきたい。6歳児の直感なんで、杞憂に終わればいいですよ、杞憂に終われば。だけど、やっぱりどう考えても、この時代の流れ、ネットの時代に今までほとんどみんなが関心を示さなかった地方議会にスポットが当たって、これ石丸さんの功績かもしれませんが、こういう時代の流れの中で、やっぱり乗り遅れていく自治体、議会っていうものに対する、やっぱり世間の厳しい評価がなされるような、こういうたぶん時代、状況になってきていると思うので、これからどういう展開で何が起こるのか全く分かりませんけれども、何があろうとですね、県の方はしっかりとこの透明な姿勢を貫いて、県民の皆さんの政治に対する不信感が増幅するようなことがないようにですね、努めていきたいと思います。もう一度言いますが、決して他人事ではありません。我々も本当に襟を正して、税金が正しく使われるように、そのために本当に真面目に議論してですね、予算を決めるような、この山本県政の常識っていうか、それまで常識じゃなかったんでね、細かいことは言わないけど、これをしっかり貫いてまいりたいと思っております。ということで、ちょっとまた大演説になっちゃいましたが、記者の皆さんには今日も1時間、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。ということで今週の定例会見は終わりたいと思います。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。
**********
■一太知事は、これでもまだ物足りずに、自身のブログでも、個人献金の返還について記しています。
**********山本一太の「気分はいつも直滑降!」2025年7月10日
https://ameblo.jp/ichita-y/entry-12915789572.html
桐生市の新庁舎建設をめぐる事件で逮捕者を出した2つの企業の経営者からの個人献金は返還する!!
2025-07-10 23:50:18
2025年7月10日:パート2
23時。高崎の自宅からのブログ。
20時30分から1時間、ジムで無理のない筋トレをやった。(ふう)行く前は辛いが、終わった後はスゴく気持ちがいい!!
さて、本日の会見では、冒頭、幾つかの新事業やイベントについて発表した。最後に次の方針を説明した。
「昨日9日、桐生市役所の新庁舎建設工事をめぐり、公正な入札手続きを妨害したとして、桐生市選出の相沢県議、関東建設工業株式会社の営業部長、株式会社グンエイの役員の3名が起訴された。なお、グンエイの社長については、不起訴処分となっている。」
「この事件に関連して、私が代表を務める政治資金管理団体「一伸会」の政治資金収支報告書を改めて確認してみた。」
「その結果、関東建設工業株式会社と株式会社グンエイの代表者から個人献金を受けていたこと。そして、株式会社グンエイからは政治資金パーティー券の購入があったことが判明した。」
「このため、当該収入については、返還することを決めた。返還対象は、桐生市役所新庁舎の入札が行われた、令和4年度以降の個人献金とパーティー券収入となる。」
「詳細を述べる。まず、個人献金については、関東建設工業の高橋社長とグンエイの蓮沼社長から、令和4年度から令和6年度までの3年間、それぞれ年10万円の個人献金を受け取っている。このため、60万円を返還する!!」
「これらは、群馬県の選挙管理委員会に提出した政治資金収支報告書に記載してあるとおりの金額だ。」
「加えて、株式会社グンエイには、パーティー券を購入してもらっていた。令和4年度と令和5年度が各10万円、令和6年度が6万円。このため、26万円を返還する。」
「個人献金とパーティー券収入をあわせた、合計の返還金額は、86万円となる。」
「なお、これらの個人献金とパーティー券購入による収入については、いずれも違法性は一切ない。しかしながら、道義的な観点から返還するのが適切であると判断した。」
「この会見でも何度も申し上げているとおり、献金そのものが悪であるとは考えていない。しかしながら、「李下に冠を正さず」という言葉がある。政治家は疑念を持たれること自体を避けなければならない!!」
「県庁で発生した事件ではないものの、他人事ではない!!重く受け止めている。今後も、県民の方々から寄せられた信頼を決して裏切ることのないよう、常に襟を正し、『お天道様の下でできないことは、やらない』という政治信条を貫いていく!!」
さて、と。youtubeで最新のニュースをチェックし、幾つかの資料を読む。何とか午前零時までに、布団に入れるよう努力する!!
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■このように、奇しくも当会のブログ記事の指摘が端緒となったかのような絶妙なタイミングで、「総額86万円(関東建設工業とグンエイの社長(個人)にそれぞれ30万円、グンエイ(法人)に26万円)を返還する」と宣言した一太知事ですが、一体どのような形で返金するのか、そして、一太知事の政治団体「一伸会」の収支報告書は、いつどのように修正するのか、しないのか、が注目されます。
一太知事も7月10日の会見で発言しているように、疑惑企業のトップから献金を受けていたことに対する返還の決断は、一太知事の動画関係で繋がりのある元テレビ東京プロデューサー高橋弘樹氏が主宰する「リハック」で、桐生市の入札妨害事件に関連した政治資金について取り上げられていたことが、最終的な後押しになったことが覗えます。
この動画は、全部視聴すると89分かかる長いコンテンツですが、群馬の政治家と地元土建業の繋がりが数字でも示されており、分かりやすく説明されています。
ぜひ皆さんも、よろしければ、お時間のある時にご視聴ください。

【自民党議員が緊急出演】なぜ逮捕?群馬で大激震!巨額献金と地方政治の闇【高橋弘樹vs西田尚史vs川松真一朗】
https://www.youtube.com/watch?v=UzD_RLFyYaY&t=3708s
一太知事の企業後援会である「一伸会」の献金者は、大なり小なり、群馬県における行政権限を握る人物とのつながりで、見返りを期待しているからこそ、寄付をしているわけですが、今回の事件で、一太知事が自ら、事件に関連して起訴された企業のトップからの寄付金を一部返還すると、公言したことは、今後の推移を見守る必要があるにせよ、評価に値すると言えるのではないでしょうか。
ぜひ、一太知事のこの画期的な判断を一過性のものとせず、条例化するなどして、他の自治体にも波及させ、公選法や政治資金規正法などのルールに沿ってきちんと判断をしてこなかった選挙管理委員会に対して、もっと仕事をするように刺激を与えるきっかけにしてもらいたいものです。
なお、冒頭の一般社団法人政策推進機構「政治資金収支報告書データベースについて」のURLは次のとおりです。 ちなみに、筆者は早速102人目の支援登録を済ませました。
https://political-finance-database.com/
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】