市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年(平成7年)5月18日に安中市土地開発公社で密かに発覚した我が国の地方自治体では空前の巨額詐欺横領事件。くしくも同じ年に発足した市民オンブズマン群馬のメンバーとして、行政の不正に敢然と立ち向かってきた活動の履歴。

他の自治体等の横領事件とタゴ51億円事件

住民にとってはデメリットしかないマイナンバー制度のメリットを享受する官業癒着体質が露呈

■来年2016年1月からスタートするマイナンバー制度ですが、それに先立ち2015年10月5日から各住民に割り当てられた番号の配布が始まったようですが、51億円横領事件で103年ローンを支払い中の安中市からは、現時点ではまだ通知カードは送られて来ていません。…

安中タゴ51億事件の半額以下なのに懲役15年をくらった長野県建設業厚生基金横領事件のサカモト元事務長

■安中市土地開発公社の51億円巨額横領事件には遥かに及ばないものの、青森県住宅供給公社の通称アニータ事件と呼ばれる横領事件を遥かに上回る約24億円の横領事件を起こした長野県建設業厚生年金基金の横領事件で、6月25日に刑事判決が言い渡されまし…

墓石販売金に続いて葬儀代のネコババ…組織内部を蝕むシロアリ退治の難しさを示したJA碓氷安中

■JA碓氷安中を舞台に、また着服=横領事件が発生しました。平成24年8月末にも、墓石販売等を担当していた臨時職員が920万円を着服して懲戒解雇された事件が報じられました。今回は、アシストホール勤務の臨時職員が葬儀代3件355万円を着服したというものです…

河内長野市生活保護費2億6千万着服事件と安中市タゴ51億円着服事件

■大阪府河内長野市は大阪府南部にあり、和泉山脈を隔てて奈良県と和歌山県に接している大阪府内で3番目に広い面積(109.61km²)を有する人口109,559人(平成25年10月1日現在)の自治体です。平成25年10月20日、同市に勤務する40代の職員が、業務上横領容疑で…

容疑者帰国で真相解明が始動する長野県サカモト24億円事件と真相が闇のままの安中タゴ51億円事件

■隣の長野県で2010年9月12日に公表された約23億8700万円の巨額横領事件で、その3日前に「東京にいく」と言って姿をくらまし、タイに逃亡していた長野県建設業厚生年金基金の元事務長が今月1日に滞在先のバンコクで逮捕され、本日14日朝6時40分頃、成田空港に…

海外逃亡3年余りで捕まった長野県建設業厚生年金基金の元事務長と24億円使途不明金の行方

■週末の夜、海外から思わぬニュースが飛び込みました。2010年9月11日に長野県建設業厚生年金基金を舞台にした総額23億8700万円の巨額横領事件で指名手配されていた同基金の元事務長が潜伏先のタイのバンコクで逮捕されたという知らせです。 ********…

椿本興業中日本営業本部を巡る不正会計事件と安中市タゴ51億円事件から見える横領の連鎖(その6)

■5月にはいり、平成24年度の決算発表の時期になったため、椿本興業では、不正会計事件の真相究明を急いだ上に、訂正した決算報告を5年前に遡ってしておく必要に迫られました。5月8日の特別損失による業績予想の修正や、不正事件の決算訂正、そして社内外の調…

椿本興業中日本営業本部を巡る不正会計事件と安中市タゴ51億円事件から見える横領の連鎖(その5)

■引き続いて、第三者委員会による調査報告書の後半を見てみましょう。事件の原因と、発見が遅れた理由が明確に記載されています。安中タゴ事件ではこれが不完全燃焼のまま幕引きされたため、未だに市政への不信感が市民の間に燻っています。 *******…

椿本興業中日本営業本部を巡る不正会計事件と安中市タゴ51億円事件から見える横領の連鎖(その4)

■次に、第三者委員会の報告書を見てみましょう。なお、これについても、安中市土地開発公社で18年前の5月18日に発覚したタゴ51億円事件との共通点について、都度、赤色でコメントをしてみました。参考にしてください。 ********** 【添付資料2】 …

椿本興業中日本営業本部を巡る不正会計事件と安中市タゴ51億円事件から見える横領の連鎖(その3)

■引き続いて、椿本興業の社内調査委員会の報告書の後半を見てみましょう。 ********** 3 不正取引に至る経緯、動機及び背景 社内において元SD長及び不正取引に関与した営業部員のヒヤリング、A社とのヒヤリング並びに提供資料の分析、さらには…

椿本興業中日本営業本部を巡る不正会計事件と安中市タゴ51億円事件から見える横領の連鎖(その1)

■「ツバキモト」といえば、機械製造関係者であれば、誰でも知っている世界的なチェーンのブランド名です。筆者もかつて船舶用大型2サイクルディーゼル機関の製造中、クランク軸とカムシャフトを結ぶ巨大なタイミングチェーンとスプロケットを目にしたことが…

着服=横領三昧の安中市で今度はJA碓氷安中を舞台に横領発覚するもタゴ事件の555分の1の規模

■JA碓氷安中で横領事件が発覚したことが、昨日11月29日の新聞で報じられました。組合員宛には今週初めに緊急の案内が配られ、報告会が行なわれたようですが、平日だった為、限られた人しか出られなかったようです。 マスコミ各紙が報じた内容は次のとおり…

全国で頻発する土地改良区の不祥事件…51億円横領事件の地元安中市の土地改良区は大丈夫?

■群馬県には土地改良区が69個所あり、そのうち西部農業事務所管内には19の土地改良区があります。内訳は、高崎市に7つ、安中市と藤岡市に5つずつ、富岡市に2つ。そして、安中市にあるのは板鼻堰、安中磯部、横野平、細野原、松義台地の各土地改良区です。 ht…

高崎高校センバツ出場と野球部後援会の使途不明金の光と影

■31年ぶりに甲子園の土を踏んだ高崎高校野球部でしたが、残念ながら初戦突破の壁は破れませんでした。当初3月23日(金)午後2時からの第3試合の予定でしたが、予想外の降雨のため、当日の全試合が翌日に順延となり、さらに、24日(土)の第3試合となった再試…

AIJ投資顧問会社2100億円ネコババ問題と泣きっ面にハチの長野県建設業厚生年金基金が教えるもの

■AIJ投資顧問株式会社という耳慣れない会社が、多数の顧客から約2100億円の企業年金資産の運用を委託されて、その大半が消失したという衝撃的なニュースが、2月24日以降、日本中に飛び交っています。 多分、同業他社からのタレ込み情報が発端と思われますが…

31年ぶり甲子園出場に沸く第110回高崎高校同窓会新年総会と再発防止策がカギとなる寄付金の集まり方

■平成24年1月28日(土)午後3時から、毎年恒例の第110回群馬県立高崎高等学校同窓会新年総会が高崎ビューホテルで開催されました。 いつもの新年総会では、若干の空席がある高崎ビューホテル2階の榛名の間ですが、今回はぎっしり満席のうえに、後方の通路も…

発覚後1年経過して、ようやく刑事事件として警察の捜査のメスが入った群馬県サッカー協会のこれから

■サッカーブームに水を差した群馬県サッカー協会を舞台にした前事務局長による横領事件では、サッカー好きの子どもたちの登録料が長年にわたり食い物にされて、キャバクラなどのツケ払いに消えていたことが明らかになっています。 昨年6月の2009年度決算の監…

過去7年間で3回不正が起きたのに今度も改善通知と報告だけで幕引きをはかる群馬県サッカー協会と県教委

■群馬県のサッカーファンを裏切った群馬県サッカー協会を舞台にした総額4400万円にのぼる不祥事が発覚してちょうど1年が経過します。今年(2011年)2月24日になって、ようやく前橋警察署が群馬県サッカー協会から昨年9月に提出されていた告訴状を正式に受理…

告訴状が前橋署に受理された群馬県サッカー協会の横領事件に対する監督行政のスローモーぶり

■昨年5月末の定期監査で不明金の存在が発覚した群馬県サッカー協会の公金横領事件は、当初の内部調査の結果では被害額は約2000万円で、平成21年度単年度のみの犯行だとされていました。しかし、その後の報道によれば、犯行の期間も過去にさかのぼると…

長野県建設業厚生年金基金サカモト24億円事件と安中市土地開発公社タゴ51億円事件の類似性

■長野県建設業厚生年金基金(長野県長野市大字南長野南石堂町1230)を舞台にした23.8億円の年金掛け金不明事件で、ようやく名前が公表された元事務長坂本芳信容疑者(53)について、不思議なのは、経歴についてマスコミが全く報じていないことです。 元事務…

横領額が23.8億円にアップした長野県建設業厚生年金基金に安中タゴ51.1億円事件を報告

■2010年9月12日に、長野市にある長野県建設業厚生年金基金が、会員から集めた年金掛け金計約21億9千万円が不明になっていると発表しましたが、年金の掛け金を管理していた当時52歳の事務長が、実は同9月9日午前に「東京へ行く」と妻や県建設業協会の役員に言…

高崎高校野球部後援会資金の行方が左右する同校のOBからの今後の浄財の集まり具合

■昨年の大晦日に読売新聞が報じた高崎高校野球部の後援会資金不明に関する報道が、次第に注目されつつある。まずは、読売新聞の報じた記事を見てみましょう。 ********** 2千万円?高崎高校野球部の後援会資金不明に 群馬県立高崎高校野球部の後…

群馬県サッカー協会をめぐる不祥事件/未だに警察に告訴状を出せない事情

■今年の6月末。おりしも、W杯サッカーで日本チームの活躍に日本中が沸き立っていたときに、それを台無しにするかのようなタイミングで報道された群馬県サッカー協会を舞台にした着服事件。現況を調査するために、11月9日、県庁の教育委員会を訪れて、関係者…

群馬県サッカー協会を舞台とした不祥事件で臨時総会/ようやく警察に被害届

■群馬県サッカー協会が10月2日(土)に臨時総会を開きました。5月末の定期監査で不明金が発覚し手から既に4カ月が経過しています。 報道による情報をまとめると、10月2日の臨時総会の模様はおおむね次のようでした。 ********** 群馬サッカー協会…

なかなか告訴に至らない群馬県サッカー協会の横領事件

■既報の通り、当会はこの事件に関して、8月12日に群馬県サッカー協会を所管する群馬県教育委員会に赴き、事件の背景等について県側の見解をヒヤリングしました。 その際、当初報じられていた使途不明金1900万円に加えて、一部の報道機関によるさらなる被害金…

長野県建設業厚生年金基金22億円横領事件の発覚後1週間の様子

■9月12日に公表された長野県建設業厚生年金基金をめぐる約21億9千万円にのぼる横領事件から1週間が経過しました。その後の報道内容から事件の様子を見てみましょう。 事件が明るみに出た経緯について、長野県建設業協会長でもある佐々木力同基金理事長らは、…

1900万円横領でも刑事告発できない群馬県サッカー協会の事情について県教委に35の質問

■ワールドカップサッカーで日本代表のサムライ・ジャパンの活躍が日本中を沸き立たせていた今年6月下旬に、群馬県サッカー協会では、サッカー少年の登録料など1900万円を横領するという事件がおきました。 その後の経緯と、事件の背景について、当会では8月1…

長野県建設業厚生年金基金で発覚した22億円横領事件と安中公社タゴ51億円事件

■横領事件というものは、いつも突然にマスコミ報道を賑します。9月12日、20億円を超える横領事件が報じられました。 ********** 年金基金掛け金21.9億円不明 事務長着服か、連絡取れず 長野県建設業厚生年金基金 長野県建設業厚生年金基金(長野…

アニータ事件とタゴ事件、比べてみるとわかる共通性と特異性

■犯罪総額こそ、安中市土地開発公社のタゴ51億円事件の約3.5分の1と小さいものの、マスコミ受けは抜群によかった青森県住宅供給公社を舞台にした巨額横領事件の波紋は、タゴ事件を遥かに陵駕していました。この理由としては、いかに安中のタゴ事件が特別な…

アニータ事件とタゴ事件、こんなに違う責任追及のやり方

■通称「アニータ事件」と呼ばれるのは、青森県住宅供給公社を舞台にした巨額横領事件ですが、同事件では、同公社の元経理担当主幹千田郁司が1993年2月から2001年まで計約14億5900万円を横領しました。事件の規模は、安中市土地開発公社を舞台にしたタゴ51億…